日本では、テレビで「乳酸菌〇〇株が花粉症に効く」「〇〇を食べるだけでダイエット!」「大豆イソフラボンが美容に良い」などと放送されるとその翌日には関連商品が店頭に並び、売り切れが続出します。
これを信じている人は健康になれません。
単品系の健康法は我々の肉体に合っているのでしょうか?
“大豆”について考えてみましょう。
大豆は果たして身体に良いのでしょうか?
結論から言うと、大豆は本来は食べて良いものではありません。
そう聞くとびっくりされる方が多いのではないでしょうか?
どうしてなのかを解説していきます。
我々動物と植物の一番の違いって何でしょうか?
答えはとても単純。動くか動かないかです。
植物は動けません。
植物は動物に襲われたら黙って食べられるしかないのです。
ですが、植物は絶滅することなく、むしろすごく繁殖しています。
その生存戦略が隠されているのが穀物や豆なのです。
植物はあえて、鳥や動物に自分を食べさせることを選びました。
豆や穀物などのタネに、動物には消化できない毒を身にまとい、動物に食べられても消化されないような工夫をしたのです。
消化管を通っても消化されず、排泄物に含まれ出て来られるようにしたのです。
なので、「消化できない毒」と言っても、食べるとすぐに死んでしまうようなものではありません。消化阻害物質や、動物が自身で分泌するホルモンに似たもので、ホルモンをかく乱するような物質です。
こういったものを身にまとっているため、豆や穀物は本来は食べるべきものではありません。
それを食べられるようにしたのが「発酵」の力です。
納豆や豆腐などは消化阻害物質の力が無効化されているので食べられるのです。
お米も、精米の技術のおかげで消化阻害物質の影響を受けずに食べられるのです。
基本的には穀物や豆は食べないこと。
ただし、発酵の力や精米の技術によって消化阻害物質やホルモンかく乱物質の力が無効化されているものは食べても大丈夫です。
先人の知恵はすごいですね。
昔ながらの食べ方、人が何をどうやって食べてきたのか、という歴史的事実を踏まえた食事が健康への第一歩です。
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