一般的に、「血行促進のためにはストレッチが良い」と言われていますが、痛みを緩和する目的でのストレッチは絶対に避けるべきです。
ストレッチが血行促進に良いとされている理由は以下の通りです。
ストレッチによって筋肉が伸ばされると、筋肉内の圧力が上昇し、血流が悪化しますが、伸ばした後に筋肉を緩めると、リバウンド効果によって血流が改善するという理論です。
ですが、痛みがある時にストレッチを行うとケガをする可能性があります。
また、ストレッチを行うと「痛気持ち良い」と感じることがありますが、これは筋肉の線維が切れているためです。
痛みを感じるほど強いストレッチを行うと、筋肉が切れてしまい、それはケガと同じです。
筋肉が切れると、血流が増加するのではなく、むしろ流血してしまいます。
そのため一時的に痛みが軽減されるかもしれませんが、ケガはケガであり、筋肉の修復が始まります。
筋肉の修復には時間がかかり、傷口周辺にカルシウムが集まって固まります。これには約3か月かかります。
修復が完了すると、カルシウムが抜けてカルシウムの貯蔵庫に戻りますが、痛みのあった部位では血流が悪化し、カルシウムが抜けにくくなります。
また、カルシウムが抜けきる前に筋肉を動かし続けると、傷口周辺の筋肉の緊張が高まり、状態が悪化する可能性があります。
そのため、痛みの緩和を目的としたストレッチは絶対に避けるべきです。
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