私はいつも「水と塩をたくさんとりましょう」と話しをしています。
その中でも今日は塩の話です。
今この瞬間に食べ物がなくなったら・・・
3週間程度は生きられるといいます。
では水がなくなったら?
3日で死にます。
塩がなくなったら?
1週間程度で身体が動かなくなって死にます。
それくらい、「水と塩」は生き物にとってとても重要なのです。
「敵に塩を送る」
という上杉謙信の逸話があります。
現在の山梨県にあたる甲斐の国は、海に接していないため、東海地方から塩を入手していました。
ところが、東海地方を支配していた今川氏が、関東地方を支配していた北条氏と手を組み、甲斐への塩の販売を禁止するという戦略を実行しました。
その話を知った上杉謙信は、甲斐の国はライバルであるにも関わらず、甲斐の国に塩を適正な価格で販売すると申し出て、甲斐の国は苦境を脱した。
という逸話です。
昔の城には塩を貯蔵しておく塩蔵があります。
そのくらい、塩は身体にとって不可欠なのです。
以前のブログにも書いた通り、
生命活動には塩が不可欠です。
手足を動かすこと
消化
免疫
排泄
・・・
どの活動においても塩を使うのです。
なので、減塩はもってのほか。
ちゃんと摂取しないといけません。
健康に生きるために塩を見直そう!
生きるために不可欠な塩ですが、なんでもいいから塩をとっていれば良い。というものではないのです。
いわゆる「食塩」なんてもってのほか!
なぜ「食」という字が使われているのか考えたことがありますか?
「食」の字をつけなければならなかった理由。それは、工業用であり、食べるものではないからです。
では、どんな塩が身体に合っているのでしょう?
身体に合うのは「天日干しの天然海塩」!
答えを先に言うと、日本人の身体に合っているのは天日干しで作ってある、天然の海塩です。
ナトリウム以外にもカルシウムなどのミネラルを含んでいる「海塩」です。
よく、「岩塩はダメですか?」という質問を受けますが、ダメとはいいませんが、海塩の方が良いです。
なぜなら、日本の水が軟水だからです。
岩塩は、もともと海だった場所が地殻変動で地中に閉じ込められ、長い時間をかけて水分が蒸発し、結晶となり、出来上がります。
また、川から海に水が流れる間に少しずつミネラル分が流れ込み、塩分濃度があがり、徐々に干上がって結晶化したものもあります。
ヨーロッパなどの、硬水を飲む地では、水からミネラルを摂り、更に地殻に流れ込んだ分を岩塩で補うことが出来ますが、日本で飲むのは軟水のため、地殻に残らなかった分のミネラルも摂る必要があります。
なので、すべてを含む「海塩」が身体に合っているのです。
それから、岩塩は長い年月をかけて作られるため、実はナトリウム以外の良い成分がたくさん抜け落ちていることがあります。
「海塩が一番良い!」と言いましたが、海の塩の成分と全く同じであれば良いというわけでもないのです(^^;)
マグネシウムが多すぎる塩は、人間の身体には不向きです。
無機のマグネシウムでなく、有機のマグネシウムである必要があります。
下剤にマグネシウムが使われますよね。
それに、人間の赤血球の中心に鎮座するのは鉄であり、マグネシウムではないからです。
マグネシウムが鎮座すべきなのは葉緑素です。
ですから、マグネシウムは野菜や海藻から摂りましょう。
人間の身体は野菜を消化しにくいシステムですから、野菜をとる時は生では食べないようにしましょう。(あえて生で食べるのであれば止めません)
煮たり焼いたり、塩漬けにしたりして、細胞壁を壊してから食べましょう。
水と天日干しの天然海塩をたくさん摂ろう
減塩ブームのおかげで塩分の摂りすぎをとても気にする方がいますが、先ほども書いたように、あらゆる生命活動に塩は必要不可欠です。
ですから、摂りすぎよりもとらなすぎの方が身体には良くないのです。
塩を控えると生命活動に支障をきたします。
では、塩を摂りすぎるとどうなるでしょう?
喉が渇くだけです笑
それから、人間の身体はとても精密にできていますから、そもそも摂りすぎることが出来ないようになっていますから、安心して塩を摂ってください。
試しに「今日は疲れたな」と感じる日に、栄養ドリンクを飲むのではなく、塩と水をたくさん飲んでみてください。
翌日の身体の調子が全く違います。
今後の人生を明るく楽しいものにするために、水と塩を見直してみてください♪
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