Wealthy式健康ブログ

椎間板ヘルニアは痛みの原因ではない

腰痛で病院に行くと多くの場合レントゲンをとります。

レントゲンをとった結果、「腰痛の原因は”椎間板ヘルニア”です。椎間板が飛び出して神経を圧迫するので、痛みが出ています。」といった説明を受けた方もいるでしょう。

“椎間板”とは、脊椎の椎体と椎体の間にある板状の組織で、”ヘルニア”とは、ラテン語で「飛び出す」という意味です。

なので、”椎間板ヘルニア”とは「椎間板が飛び出ています」ということです。

中学、あるいは高校で豚の目の解剖をしたことがある方はわかると思いますが、神経は意外と硬い組織です。
ちゃんと手入れをしていないハサミでは簡単に切れません。

一方の椎間板は、外側には繊維輪、内側には髄核があり、”椎間板ヘルニア”の状態の場合に飛び出すのは髄核の方です。
髄核は柔らかく、神経を圧迫することはできません。

痛みと神経の関係として、
◆正常な脊髄神経根を圧迫した場合、感覚異常と感覚麻痺がおこるが、痛みは起こらない
◆縫合糸をかけて牽引したり圧迫したりしても痛みは起こらない
◆神経根痛と言われる症状は、脊髄神経根の圧迫だけでは痛みは起こらない
という研究結果があります。

高校生物でも、神経の働きは”情報の伝達”であり、それ自体が圧迫されることで痛みは出ず、起こるのは情報の伝達異常、つまり、感覚異常、感覚麻痺であると習います。

学校で習ったことを覚えていたら、「椎間板ヘルニアは痛みの原因ではない」というのは明らかです。

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