世間では、「野菜=体にいい」「お肉=生活習慣病の原因」などという認識だと思います。お肉は悪いイメージをつけられがちですが、本当は人間にとってお肉は欠かせないものです。
お肉は
・タンパク源になります
・皮脂に必要な油分を補います
・貴重なミネラル源になります
お肉は人間にとってとてもいい食べ物なんですよ~!お肉さえ食べてりゃいいと言ってもいいかもしれませんね!
お肉はタンパク源になる
これはわかりやすいですよね。
人間も生きていれば新陳代謝があります。古い細胞が新しいものへと入れ替わっていきます。この時に必要なのが水とタンパク質です。最低でもこの2つがないと新しい細胞ができあがりません。古い細胞を新しい細胞へと入れ替えることができず、老化が進むのです。
皮脂に必要な油分を補います
皮脂は皮膚と同様に、バリアを張って体を守ってくれています。そのバリアは水分の蒸発も防いでくれるので、乾燥を防いでくれます。
また、皮脂は悪い菌やウイルスと戦ってくれる常在菌のエサとなります。常在菌によって皮脂が分解されると、肌が弱酸性に保たれるので、ウイルスや菌をやっつけるバリアができあがります。
貴重なミネラル源になります
動物は何のために食べるのでしょう?
生きるためですよね。生きるためには、筋肉を動かさないといけません。「筋肉」というと、体を動かす「骨格筋」を思い浮かべがちですが、内臓だって筋肉でできています。心臓だってそうですよね。これら筋肉を動かすために食べるのです。
だから、食べたものの栄養の大部分は筋肉に集まるのです。栄養分の集まった筋肉を食べれば、自分にも必要な栄養を取り入れることができるのです。
だから、菜食主義者やマクロビオティックに凝っている人は肌艶がよくなかったり、病気がちだったり、心筋梗塞で救急搬送されたりするのです。
皮脂に必要な油分がなくなり、体を守ってくれるバリアが壊れ、筋肉を動かすミネラルが不足するのです。
「野菜からミネラルがとれるのでは?」と思った方がいらっしゃると思いますが、生野菜は人間は消化できないのです(だから日本人は昔は野菜を生で食べていなかったのです)。
どうしてお肉は悪者に?
では、なぜお肉が悪者にされがちなのでしょう?
これは私の推測ですが、悪いお肉を食べるから悪いのでしょうね。
「悪いお肉」とは、傷んだお肉という意味ではなく、「通常の育ち方をしていない、人間の都合で作り上げられたお肉」という意味です。
穀物を食べさせられて育った牛を見たことがありますか?
体の大きさに対して、足が異常なほど細いのです。
同じ種類ではありませんが、同じ牛でここまで足の太さが違うのです。
足の細い牛は、体にたくさんお肉がつくように品種改良されています。また、すぐに太れるように、穀物を与えられます。穀物を与えられ育った牛肉をグレインフェッドビーフと言います。
足の太い牛はゆっくり本来の姿で成長します。放牧され自由に走り回ることができ、草を食べて育つのです。草を食べて育った牛肉肉をグラスフェッドビーフと言います。
要するに、太りやすく育てられた牛肉を食べるから悪いのであって、牛の本来の育ち方をさせられた牛は優秀な栄養源になるのです。
グレインフェッドビーフとグラスフェッドビーフの違い
霜降りのお肉がわかりやすいですが、グレインフェッドビーフは赤身の間に脂肪の塊ができます。
また、脂の色が少し白っぽいです。
グラスフェッドビーフは赤身の間に脂肪が少なく、脂の色が黄みがかっています。
味や食感も全く違います。
グレインフェッドビーフは霜降りでない限り、肉質が硬いものが多いです。グラスフェッドビーフはとても軟らかく、肉の歯切れがいいのです。
脂の味も違います。グレインフェッドビーフの脂はしつこいのですが、グラスフェッドビーフの脂はとてもさっぱりしています。
食べ物は体に影響を与える
菜食主義者の例をとっても、牛肉の例をとっても、必要な食べ物を正しく体に入れないと、大きな影響があるのです。
菜食主義者はタンパク質、脂、ミネラルが不足し、グレインフェッドビーフは本来食べないはずの穀物を食べさせられた結果、必要以上に太ってしまうのです。また、食感に違いがあることから、おそらく、体に悪いものを食べると筋肉が硬くなると言えるでしょう。
体のこと、食べ物のことをよく学びましょう。昔の人の言うことをよく考えてみましょう。
体に入れるものはしっかりと選び、自分の体は自分で守りましょうね。
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