厚生労働省によると、介護が必要になった主な原因は
脳血管疾患
心疾患
関節疾患
認知症
骨折・転倒
高齢による衰弱
カンの良い人なら気付いたかもしれませんが、このうち赤枠で囲ってある、
脳血管疾患
心疾患
関節疾患
認知症
骨折・転倒
は「血行不良」が原因です。
血行不良の原因は「筋肉が硬いこと」です。
どうして血行不良が起きてしまうのでしょうか?
血行が悪いということは血が流れていないということですが、流れないのはどうしてでしょうか?
答えは流れる道が狭い、あるいは閉ざされてしまっているからです。
血管が押しつぶされているということです。
では、なぜ血管が押しつぶされるかというと、筋肉が硬くなってしまっているからです。
筋肉が収縮しっぱなしになっており、周りにある血管を押しつぶしてしまいます。
すると、通り道が狭くなってしまうので中を通れる血液の量が減ってしまい、血行不良が起こります。
血液には「全身の細胞に栄養や酸素を供給する」という役割があります。
血行が悪いということは、全身の細胞への栄養や酸素の供給が減ってしまうということです。
「骨折や転倒は関係ないのでは?」と思われる方もいらっしゃるかもしれません。
骨折・転倒に筋肉が関わる理由を説明する前に、筋肉が収縮し硬くなる時に筋肉でどんなことが起きているのかを説明します。
筋肉が収縮するとき、筋肉にカルシウムがくっつきます。
このカルシウムが筋肉から離れなくなってしまうと、筋肉が収縮し硬くなったままになってしまいます。
この「カルシウム」は通常「筋小胞体」というところに貯蔵してあるものを使うのですが、筋小胞体にカルシウムがなくなってしまったらどうなるでしょう?
「筋肉を動かすことができません」では済まないので、骨からカルシウムをとってきます。
どんどんカルシウムを奪われた骨はスカスカになり、骨折しやすくなります。
では転倒はどうでしょうか。
筋肉が収縮し、硬くなった状態では、思うように体を動かすことができないのです。
試しに全身に力を入れてみてください。
いつも通りのしなやかな動きはできませんよね。
自分の思った通りには動かせなくなってしまうのです。
筋肉が硬いと、思うような動きができず、転倒しやすくなってしまうのです。
「筋肉」と聞くと「体を動かす」ということは想像できると思いますが、実はそれ以上の役割の役割を担っているのです。
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